旅館・ホテル業界が過去最高売上へ、労働力不足とデジタル化対応に懸念も
帝国データバンクは、保有する企業信用調査報告書ファイルなどを基に、全国の「旅館・ホテル」業界の市場推移や企業動向について調査を行った結果を発表しました。
それによると、2024年度の国内旅館・ホテル市場は、事業者売上高ベースで5.5兆円に達し、過去最高を大幅に更新する見込みということです。
これは、コロナの影響で落ち込んだ2020年度の1.8倍に相当し、訪日外国人観光客の増加や国内旅行支援策の効果が市場を押し上げました。
2025年度も市場は引き続き拡大が見込まれますが、労働力不足がより深刻化すると予想されます。
フロント業務や清掃スタッフ不足により、宿泊施設が十分な客室を提供できず、機会損失が発生するケースも懸念されています。
このため、外国人材の登用やデジタル化による業務効率化が今後の事業継続の鍵となりそうです。